【告知】「レコード・コレクターズ」12月号に構成を担当した記事が掲載されます

レコード・コレクターズ」12月号に、山口雅也さんと濱田高志さんの対談形式で「三沢郷と『007/ジェームズ・ボンド白書』」という記事が掲載されます。私は構成を担当いたしました。

 

 

同記事は『奇想天外 アンソロジー 21世紀版』に収録された「世紀の発見《ボンド白書》猟盤日誌」の続編的な企画ページです。
三沢郷さんと生前交流のあった濱田高志さんによる「猟盤日誌」への答え合わせといった内容になっております。

 

奇想天外 21世紀版 アンソロジー

奇想天外 21世紀版 アンソロジー

 

  
山口さんと濱田さんの対談は3時間にも及び、かなり盛り上がりました。
おかげで、記事自体もなかなか濃いものになったのではないかと思われます。
ご興味のある方はぜひ。

 

なお、「レココレ」11月号の「レコード紳士録」には、『奇想天外 アンソロジー 21世紀版』に参加された村井慎一さん(ボンド命さん)が登場しており、今回の山口×濱田対談ともリンクするような内容ですので、併せてお読みいただければと思います。

 

 


そうそう。「レココレ」絡みですと、連載「洋楽マン列伝」をまとめた単行本『洋楽マン列伝』の1と2が出ておりまして。『洋楽マン列伝2』に、磯田秀人さんが登場しています。こちらもぜひぜひ。

 

洋楽マン列伝 2 (ミュージック・マガジンの本)

洋楽マン列伝 2 (ミュージック・マガジンの本)

 

 

【告知】『奇想天外』に編集で参加しました。

1970年代半ばから1980年代にかけて。かつて日本には雑誌カルチャーとでもいうべきものがあった。雑誌の年間発行部数が22億冊を超えていたという話もある。そんな中、サブカルチャーポップカルチャーを志向する雑誌が多く世に出た。植草甚一の「宝島」、「POPEYE」、「話の特集」などがそうだ。そんな時代に「奇想天外」という雑誌があった。

ミステリ、SF、ホラーなど様々なジャンルの小説、いや、ジャンルを越境したような小説が掲載され、同時代のポップ・カルチャーがコラムで紹介されていた。私は第一期(1974年)にはまだ生まれていないので、当時のことをちゃんとわかっているわけではないが、「奇想天外」という雑誌は先鋭的な文学雑誌であると同時に、(古い言い回しになるが)トレンドセッターとしての役割も果たしていたのではないかと推察される。

 


さて。この度、その「奇想天外」が南雲堂から『奇想天外 アンソロジー』として復興、というか更新されることになった。編著者は山口雅也さんだ。

しかも、今回は、かつて『奇想天外』に掲載された小説やマンガ、コラム、対談をピックアップして収録した『奇想天外』の“ダイジェスト版”ともいえる『復刻版』と、もし『奇想天外』が21世紀の今発刊されるとしたら――という想定の元に編纂された『奇想天外』の“最新号”ともいえるアンソロジー『21世紀版』の二冊を同時に刊行するのだという。

 

奇想天外 21世紀版 アンソロジー

奇想天外 21世紀版 アンソロジー

 

 

奇想天外 復刻版 アンソロジー

奇想天外 復刻版 アンソロジー

 

 

 

 

私に山口さんからオファーがあったのは、今年の2月頃だったと記憶している。

そのときは、『21世紀版』の企画「文壇ビートルズ王決定戦」のデータ部分の監修(私が「レコード・コレクターズ」元編集員であることからのオファーだと思う)と、ミステリゲーム鼎談への参加、そしてサイバーミステリについて文章を書くことを依頼された。*1

 

それから5ヶ月後、とある事情から私は『奇想天外 アンソロジー』に編集者として参加することになる。*2

とはいえど、私は1年ほど前から、WEB制作の会社で働いており、本来であれば昼間は動けない状況。フル回転で編集業務には携われないはずだった。だが、ちょうどそのタイミングで私の業務形態が変化。社内に編集部を新たに立ち上げることとなった。つまり、今回私はWEB制作会社内編集部として『奇想天外 アンソロジー』に参加することができたのである。

 

……というわけで、そこから3ヶ月はフル回転。毎日、山口さんと電話で深夜まで話し合いつつ作業を進めていったのだが、今日ようやく“ほぼ校了”となった。

そのタイミングで『奇想天外』特設サイトもOPEN。もちろん、このサイトは私が務めている会社マベリカによるものである。

www.nanun-do.co.jp

 

あわせて、宮内悠介さん、新井素子さん、島田荘司さん、山口雅也さんが出演するトレイラー映像も公開。もちろん、このTrailerもマベリカ内編集室でプロデュースしたものである。*3


『奇想天外 アンソロジー』トレイラー

 

今後は編集業務だけでなく、特設サイトやPVの作成なども行えますので、多角的に書籍を展開したいという編集者さんや版元の皆さま、ご入り用の際は、ぜひともわが社にお申し付けください! よろしくお願い申し上げます。

 

 

……という営業活動はさておくとして。

とにかく、『奇想天外 アンソロジー』の内容については特設サイトや、今回『奇想天外』の広報を担当しているユニット「Bizarre Brothers Band」のツイッター・アカウントをご確認いただければと思う。

twitter.com

 

とっても賑やかで盛りだくさんな内容の本なので、SFファン、ミステリ・ファンのみならず、音楽ファン、映画ファン、ゲーム・ファンも楽しめる内容になっているはず。10月27日発売。『復刻版』は¥1,800(税別)、『21世紀版』は¥2,000(税別)です。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 

*1:最終的に、〈評論家・遊井かなめ〉としては『復刻版』では曽根忠穂編集長へのインタビュー/構成、『21世紀版』では「文壇ビートルズ王決定戦」「奇想天外史上最強ミステリ映画祭」への参加(及び全ページの監修)、鼎談「ミステリGAMEを遊ぼう」 への参加、「サイバーミステリ・オン・ザ・ロック」、コラム「“インドネシアレディー・ガガ”とSNSの時代」の寄稿、「ジャズ・ピアニスト原尞をめぐる真実」でのディスコグラフィー作成と、ずっぷりと関わることになった

*2:この辺りの事情は『奇想天外 アンソロジー 21世紀版』の編集後記で語られているので、ここでは伏せておく

*3:音楽は松浦雄太 a.k.a.ツマー、監督は足柄カープ。つまり、かつて私が木杳舎で「ボカマガ」を出した際のゆかりのメンバーである。『奇想天外 アンソロジー』刊行と同タイミングで吉田仁郎くんもジョリッツとしてアルバムを発表していたので、「ボカマガ」がポップ・カルチャーの今後の鍵となるのかなとかなんとか夢想したものである。なお、「ボカマガ」についてはこちらをご参照ください。

【告知】『推理作家謎友録』にエッセイを寄稿しました

8/25に刊行される日本推理作家協会 編『推理作家謎友録』(角川文庫、本体680円)にエッセイを寄稿しました。

 

 

『推理作家謎友録』は日本推理作家協会の七十周年を記念して編まれたエッセイ集で、収録されたエッセイはすべて書き下ろし。作家同士の交流や、デビューしてからの雑感、読書録など、様々なエッセイが収録されています。執筆者は以下。

 

[著者一覧](五十音順、敬称略)
飛鳥部勝則/東 えりか/阿刀田 高/姉小路 祐/我孫子武丸綾辻行人新井素子有栖川有栖/池井戸 潤/井家上隆幸/池田久輝/井沢元彦石持浅海/伊東 潤/井上夢人/植草昌実/薄井ゆうじ/円堂都司昭/逢坂 剛/大崎 梢/大沢在昌/大森 望/大矢博子/垣根涼介佳多山大地加納朋子/川野京輔/川村尚敬(麻田 実)/喜国雅彦貴志祐介北方謙三北上次郎/北原尚彦/北村 薫/木村二郎倉阪鬼一郎/呉 勝浩/小池真理子/後藤 均/今野 敏/佐々木 譲/三田皓司/篠田節子篠田真由美/柴田よしき/真保裕一末國善己鈴木輝一郎関口苑生/田中喜芳/田中啓文/千澤のり子/月村了衛/辻 真先/富樫倫太郎/戸川安宣/時武ぼたん/友井 羊/鳥飼否宇/永嶋恵美/七尾与史/鳴海 風/新津きよみ/西上心太/西木正明/貫井徳郎野崎六助/野間美由紀/法月綸太郎/蓮見恭子/長谷川卓也/早見慎司/東野圭吾東山彰良/響 由布子/福田和代/藤田宜永/細谷正充/松坂 健/松田十刻/松村比呂美/麻耶雄嵩/眉村 卓/水生大海水島裕子/道尾秀介/三橋 暁/光原百合皆川博子/湊 かなえ/嶺里俊介/宮部みゆき/村上貴史/森川智喜/森村誠一/両角長彦/薬丸 岳/矢崎存美/柳 広司/山口雅也/山前 譲/唯川 恵/遊井かなめ/柚月裕子/吉野 仁/米澤穂信/米田淳一/若桜木 虔

 

私はデビューまでの経緯とデビューしてからについて書きました。

 

どうぞよろしくお願いいたします

『本格ミステリーワールド』の思い出

すでに情報が出回っているようだが、南雲堂さんのムック『本格ミステリーワールド』が休刊することになった。いずれ南雲堂さんから正式なアナウンスはあるだろうから、ここでは詳しく書かない。

それはともかくとして、ミステリー読みとして、またミステリー業界にいる者としては残念だ。そして、非常に寂しくもある。というのも、私の“デビュー”の場が同ムックであるからだ。

 

本格ミステリー・ワールド2012

本格ミステリー・ワールド2012

 

 

デビューのきっかけ

私がはじめてミステリーについての原稿を書いたのは、2011年になる。ノベルゲームというジャンルについての文章だ。

 

ネメシスの虐笑S (講談社BOX)

ネメシスの虐笑S (講談社BOX)

 

 

小森健太朗さんの『ネメシスの虐笑』という作品がある。ゲーム*1が同梱された小説なのだが、同作品についての感想をtwitterで呟いたところ、それまでまったくやりとりのなかった小森さんにいきなりtwitter上で声をかけられて「『本格ミステリーワールド』に原稿を書いてみませんか?」と誘われた……というのが、私のデビューのきっかけだ。

 

1回こっきりでお終いかなと思っていたら、翌年2月に小森さんから新たにお題を出され、今度はアニメのヒロイン像とミステリの探偵像について『本格ミステリーワールド』に書くことになった。そして、2013年からは私から編集部にテーマを持ち込むようになり、今に至る。

私がミステリに関わることができるようになったのも、小森健太朗さんと南雲堂さんのおかげであり、非常に感謝している。


さて、今だから言える話ではあるが、私は元々日本のアニメをはじめとして、オタク文化にそんなに興味があったわけではない。むしろ不得手なジャンルではあった。

だが、デビューの経緯が経緯だっただけに、オタク文化に通じていると思われていたようで、(南雲堂さんに限らず)いただいたオファーもアニメに関係するものが多かった。対応するために、週に放送されているアニメから35本近くピックアップして視聴していたが*2、『本格ミステリーワールド』が無ければ日本のアニメをあれほど多く見る機会は私の人生に訪れなかったと思う。その点でも感謝している。

 

今まで『本格ミステリーワールド』に寄稿した原稿

過去に『本格ミステリーワールド』に寄稿した原稿は以下の6本になる。


2011年 「ノベルーゲムのこうしょう」

小森健太朗『ネメシスの虐笑』を切り口にノベルゲームとミステリの関係について。

 

2012年 「2012年テレビアニメとミステリーの侵犯関係」

アニメ「氷菓」、マンガ「AKB48殺人事件」、北山猛邦『猫柳十一弦の後悔』などについて。

本格ミステリー・ワールド2013

本格ミステリー・ワールド2013

 

 

2013年 「アニメ『ダンガンロンパ』は本格ミステリーの苗木となりえたか?」

アニメ「ダンガンロンパ」と北山猛邦ダンガンロンパ霧切』について。

本格ミステリー・ワールド2014

本格ミステリー・ワールド2014

 

 

2014年 「その呼応は赫奕――〈二〇一一年の想像力〉と本格ミステリー」

深水黎一郎『大べし見警部の事件簿』、北山猛邦ダンガンロンパ霧切2』、柄刀一『密室の神話』を切り口に、同年に放映された様々な深夜アニメをヒントに〈傭兵化する探偵〉というテーマについて。

本格ミステリー・ワールド2015

本格ミステリー・ワールド2015

 

 

2015年 「量産機のコンペティション~多重解決を保証する競技性について」

深水黎一郎『ミステリー・アリーナ』、井上真偽『その可能性はすでに考えた』を切り口に多重解決について。

本格ミステリー・ワールド2016

本格ミステリー・ワールド2016

 

 

2016年 「To Infinity And Beyond ~ディズニーから学ぶミステリーの可能性」

ウォルト・ディズニー・カンパニー/東京ディズニー・リゾートが公開した映画、動画、そして彼らか提供してきたサービス切り口に、サイバーミステリーの可能性について。 

本格ミステリー・ワールド2017

本格ミステリー・ワールド2017

 

 

個人的に、タイトルで一番気に入っているのは、「アニメ『ダンガンロンパ』は本格ミステリーの苗木となりえたか?」

内容で一番気に入っているのは「量産機のコンペティション」と「To Infinity And Beyond」だ。

逆に、タイトルで一番不満を覚えているのは、「ノベルゲームのこうしょう」。「考証」「哄笑」のダブルミーニングで付けたタイトルだったのだが、今となっては平仮名に開いているのが子どもっぽいというか、なんというか。やや間抜け。

内容で一番不満に思っているのは「その呼応は赫奕」。出来の悪いゼロ年代批評という感じ。自分が一番嫌いなタイプの論考を書いてしまった。思い起こせば、この頃は己の文化的出自に血肉としてないものをつなぎ合わせて、それこそ「イメージだけに加速度つけ話」していたように思う。

 

さいごに

独断と偏見、そして愛に満ちた「黄金の本格ミステリ」企画*3。とにかくヴォリュームが充実しすぎている「作家の計画・作家の想い」。切り口がとにかくユニークで、読み応えたっぷりな評論の数々。大胆な試みが魅力のムックだったと思います。残念です。

復刊はあるのか。別の版元に移籍して継続されるのか。CONTINUEに期待したいところです。

 

なにはともあれ。南雲堂のH野さん、今までお疲れ様でした。

*1:ジャンルはいわゆる“美少女ゲーム

*2:今はもう時間的に無理です

*3:ミュージック・マガジン」毎年恒例の年間ベスト「ベスト・アルバム」企画に通じるような内容だったと思います

【告知】「ジャーロ」2017年夏号に天祢涼さんとの対談が掲載されました

現在発売中のミステリ文芸誌「ジャーロ」No.60 2017年SUMMER号(光文社)に、天祢涼さんとの対談形式で、ニコニコ超会議2017のレポート記事「超会議に神社があるって本当ですか?」が掲載されております。

 

ジャーロ No. 60

ジャーロ No. 60

 

 「ニコニコ動画のすべて(だいたい)を地上に再現する」をコンセプトに、毎年四月末に幕張メッセで開催されるニコニコ超会議。来場者数十五万人、ネット来場者数五百五万人という巨大イベントも今年で早六回目。その模様を、超会議は初めてという天祢さんとガイド役の私とのトークで振り返る……という内容です。

「春になるとCMがよく流れるニコニコ超会議って何?」という方も、「昔、超会議に行ったよ」という方も、「今年の超会議、楽しかったよね!」という方も、「来年こそは行ってみようかな」という方も、もちろん天祢涼さんファンの方も楽しめる内容になっているはず。

 

今回の企画、そもそもは、

  1. 現在、天祢涼さんは「ジャーロ」において「巫女の推理に御利益あり」を連載中。
  2. ニコニコ超会議には神社がある。
  3. じゃあ、ニコニコ超会議にある神社に取材しましょう!

という流れで生まれたものです。
はたして天祢さんは超会議からどんなインスピレーションを得たのでしょうか。お楽しみに!

 

なお、天祢涼さんがご自身のブログでも、ひと足早く感想をアップされておりますので、そちらも読むとより楽しめるかも?。

www.amaneryo.com

 

ジャーロ」といえば

ところで、「ジャーロ」といえば、刊行スケジュールが年3回から年4回刊行に最近変わったばかり。併せてHPやtwitter、LINE、Facebookも開設されました。

◯HP

giallo-web.jp

Twitterhttps://twitter.com/giallo_kobu

Facebookhttps://www.facebook.com/giallo.web/

LINE:https://line.me/R/ti/p/%40zvs2343n

 

なお、「ジャーロ」最新号には第17回本格ミステリ大賞の開票式のレポート記事や、投票した会員の全選評が掲載されています(私も今回、小説部門に投票しており、選評が掲載されております)。ミステリ・ファンの方はぜひぜひ。よろしくお願いいたします。

www.kobunsha.com