「ファー・アウェイ・アイズ」はまだ聴こえているか?

【告知】「ジャーロ」No.67に企画・編集を担当した記事が掲載されます

3/22に配信が開始されるミステリ文芸誌「ジャーロ」No.67(光文社)に、私が企画・編集を担当する連載「バスルームで小説を書く100の方法」の最新エピソードが掲載されます。

 

ジャーロ No. 67

ジャーロ No. 67

 

 

ミステリ作家がどんな環境で小説を書いているのか。どんな道具を使って物語を作っているのか。――「バスルームで小説を書く100の方法」は、一人の作家を文化的な背景からではなく、使ってきた機材から捉えるドキュメンタリー企画です。
インタビューを通じて、作家が使った機材を明らかにするとともに、小説の書き方を探っていきます。

 

第5回となる今回のゲストは、一昨年『大相撲殺人事件』(文春文庫)がSNSで話題となった小森健太朗さん。小森さんにはもうすぐ出る『平成ストライク』(南雲堂)にもご寄稿いただいております。

 

大相撲殺人事件 (文春文庫)

大相撲殺人事件 (文春文庫)

 

 

小森さんといえば、親指シフト・ユーザー。親指シフトという入力方式で原稿を書かれている小森さんに、親指シフトの利点や苦労するところなどについて、伺ってきました。

親指シフトとは、いったい何?」という方向けに、親指シフト・キーボードの配列表も掲載して解説していますので、興味がある方はぜひぜひ。

 

よろしくお願いいたします!

「平成」をテーマにした小説アンソロジーを今年春にリリースします

〈平成〉という時代をテーマにした小説アンソロジーを、今年の春に南雲堂さんからリリースすることになりました。編者は遊井です。

 

 

趣旨としては、平成の時代に実際に起こった事件や流行った事柄、〈平成〉を象徴するようなものを題材に小説化しよう――というものです。

 

収録作はすべて書き下ろし。収録作品のジャンルは本格ミステリ、社会派ミステリ、ハードボイルド、ファンタジーとわりとなんでもありです。

ご寄稿してくださった作家は次の8人。青崎有吾さん、天祢涼さん、乾くるみさん、井上夢人さん、小森健太朗さん、白井智之さん、千澤のり子さん、貫井徳郎さんです。以上8名の作家に加えて、不肖遊井も小説を寄稿しました。*1

 


 

なお、本書には、付録として、遊井による平成年表「平成30年史~あるいは、戦場のボーイズ・ライフ30年分」も収録しています。

 

詳細については、このブログや遊井電企のtwitterアカウントで行っていきます。
よろしくお願いいたします。

*1:1999年12月25日――六本木WAVE最後の日――を舞台にした渋谷系×ハードボイルドな小説を書きました。

【告知】「ジャーロ」2018年冬号に企画・編集を担当した記事が掲載されます

12/21に配信が開始されるミステリ文芸誌「ジャーロ」No.66 2019年WINTER号(光文社)に、私が企画・編集を担当する連載「バスルームで小説を書く100の方法」の最新エピソードが掲載されます。

 

ジャーロ No. 66

ジャーロ No. 66

 

 

ミステリ作家がどんな環境で小説を書いているのか。どんな道具を使って物語を作っているのか。――「バスルームで小説を書く100の方法」は、一人の作家を文化的な背景からではなく、使ってきた機材から捉えるドキュメンタリー企画です。
インタビューを通じて、作家が使った機材を明らかにするとともに、小説の書き方を探っていきます。

 

第4回となる今回のゲストは、『境内ではお静かに 縁結び神社の事件帖』(光文社)が出たばかりの天祢涼さん。

そろそろApple信者にも話を伺っておこうと思い、天祢さんに取材しました。

 

境内ではお静かに 縁結び神社の事件帖

境内ではお静かに 縁結び神社の事件帖

 

 

この際だから明かしますが、「バスルームで小説を書く100の方法」は、天祢さんの冗談から生まれたものでした。

浦沢直樹の漫勉」の小説家版をやれないだろうか。その場合、タイトルは「遊井かなめの小勉」だ――そんな中学生男子みたいな冗談をスルーせず、拾った上で形にしたのが「バスルーム」なのです(笑)。

 

冗談から始まった企画とはいえ、なんだかんだ言って私もガジェットオタクではあるので、毎回楽しく取材しているわけですが。今回は、言い出しっぺにして、やはりガジェットオタクの天祢さん。連載史上もっとも「B○gin」「M○NO MAX」「MON○QLO」「モ○マガジン」寄りな内容になったかと思います。

Macを使って小説を書こうと思っている方、すでに書いている方におすすめです。

 

よろしくお願いいたします!

 

【告知】「このミステリーがすごい! 2019年版」に構成を担当した記事が掲載されます

12月11日に発売となる「このミステリーがすごい! 2019年版」(宝島社)に、ミステリ作家たちが平成に起こった災害・事件や平成に流行ったものを振り返る対談記事が掲載されます。私は編集・企画・構成を担当しました。

 

このミステリーがすごい! 2019年版

このミステリーがすごい! 2019年版

 

 

有栖川有栖さんが酒鬼薔薇事件について語り、桜庭一樹さんが永田裕志VSミルコ・クロコップを振り返り、深町秋生さんがヤクザ社会と現代社会を対比し、天祢涼さんが東日本大震災について思いの丈を打ち明ける……そんな座談会です。お楽しみに。

 

なお、私は国内・海外の年間ベストにも投票しております。
あと、この30年間の「このミス」1位の中から1位を選ぶ「キング・オブ・キングス」ランキングにも投票しています。

 

今年の「このミス」には、小説家デビューも果たしている乃木坂46高山一実さんのインタビューも掲載されていますので、高山さんのファンもぜひぜひ。

 

【告知】「2019 本格ミステリ ベスト10」に寄稿しました

12月6日に発売となる探偵小説研究会編著の「2019 本格ミステリ・ベスト10」(原書房)の国内ベストに投票しました*1

 

2019本格ミステリ・ベスト10

2019本格ミステリ・ベスト10

 

 

正直に言えば、私は本格ミステリがそんなに得意ではないのですが、そんな私でも楽しめた作品に票を投じました。私と同じように「本格ミステリは得意ではない」という方は参考にしてみてください。

 

アンドリュー・ヴァクス「アリバイ」は理想の短編ですよ

そういえば、今回の「本ミス」には「この作品を愛してやまない俺の偏愛ミステリ」というコーナーがありまして、そちらにも投稿しています。本当はアンドリュー・ヴァクス「アリバイ」を挙げようかと思ったのですが、「本ミス」なので本格ミステリ以外は挙げない方がよいだろうと考え(=俺だって、たまには空気を読む)、やめておきました。

 

アンドリュー・ヴァクス「アリバイ」の何がすごいかって、それはもう構成の暴力性。

裏カジノでの謎めいたやりとりから始まって、思わぬところに話は着地するのですが、そのスピード感にまず酔います。唐突すぎるので戸惑う方もいるかと思います。ですが、「アリバイ」というタイトルですべて納得いくはずです。

雰囲気もたっぷり。ヴァクスはリズムで刻むような文体だけに、話にギアが入った瞬間がとにかく映えるんです。

初読時は、12ページという分量でこれだけのことができるのか、これだけの雰囲気を作れるのかと驚きました。理想の短編。ミステリ史上最高の短編だと思います。

「EQ」の1995年7月号に掲載された作品で、一番入手しやすいのはEQ編集部編『英米超短編50選』(光文社文庫)。マジでオススメです。

 

英米超短編ミステリー50選 (光文社文庫)

英米超短編ミステリー50選 (光文社文庫)

 

 

 

 

*1:海外部門には投票していません。ですが、他の年間ベスト本には海外部門も投票しています。お手やわらかに