「ファー・アウェイ・アイズ」はまだ聴こえているか?

Anime

『プーと大人になった僕』雑感

『プーと大人になった僕』を観た。嗚咽した。 「プーと大人になった僕」日本版予告 ディズニーアニメの〈くまのプーさん〉に馴染んでる人は、吹き替えで観ると感動は五割増しだと思う。なにせ、ディズニーアニメの〈くまのプーさん〉で吹き替えを担当してい…

『リメンバー・ミー』はミステリ好きにこそ観てほしい

つい最近出た千街晶之編『21世紀本格ミステリ映像大全』(原書房)は刺激的な本であり、その労作ぶりには頭が下がるばかりなのだが*1、少し残念なところもあった。 21世紀本格ミステリ映像大全 作者: 千街晶之 出版社/メーカー: 原書房 発売日: 2018/03/16 …

2017年度アニメのベスト5を選んでみる

とりあえず年末ということで、2017年度アニメのベスト5を選んでみる。 なお、昨年度の私的ベスト5はこんな感じだ。 ue-kaname.hateblo.jp ああ、そうそう。 一応、私の生涯のベスト20をまず挙げておく。そうしておけば、大体のところはお察していただける…

【告知】『声優論2 魔法に誘われて』の刊行が決定しました!

この度、『声優論2 魔法に誘われて』という評論集を出すことになりました。 現在、鋭意執筆中。 今年の秋には皆さまのお手元にお届けすることができるかと思われます。 詳細が決まり次第、このブログでも告知いたします。 前作『声優論』は日本のアニメ、中…

【告知】『声優論』電子書籍版刊行のお知らせ。そして〈続編〉について。

『声優論~アニメを彩る女神たち』(河出書房新社)が電子書籍化されることになりました。3/3(金)に配信予定、本体価格は1700円(税込1836円)です。 声優論 アニメを彩る女神たち 島本須美から雨宮天まで 作者: 夏葉薫,町口哲生,深水黎一郎 出版社/メーカ…

アニメを教養として観るとは?~町口哲生『教養としての10年代アニメ』を読んで

『声優論』の共著者でもある町口哲生さんの『教養としての10年代アニメ』(ポプラ社)を読み終えた。 (117)教養としての10年代アニメ 作者: 町口哲生 出版社/メーカー: ポプラ社 発売日: 2017/02/09 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 昨…

【告知】「本格ミステリーワールド2017」に寄稿しました

本日発売された『本格ミステリーワールド』(南雲堂、本体1,500円)に寄稿しました。 本格ミステリー・ワールド 作者: 島田荘司,松蔭浩之 出版社/メーカー: 南雲堂 発売日: 2016/12/17 メディア: ムック この商品を含むブログを見る 今年は評論原稿を1本寄…

2016年度アニメのベスト5を選んでみる

とりあえず年末ということで、2016年度アニメのベスト5を選んでみた。 ただ、その前に一応、私の生涯のベスト20を挙げておく。そうしておけば、大体のところはお察していただけるのではないかなと。なお、カッコの中の数字は日本における公開年である。 1…

『ファインディング・ドリー』における手がかりの扱い方と、託されたポジティヴなメッセージについて

ピクサー・アニメーション・スタジオが制作し、この夏に公開された映画『ファインディング・ドリー』は、2003年に公開された『ファインディング・ニモ』の続編である。 「ファインディング・ドリー MovieNEX」予告編 監督は前作に続き、アンドリュー・スタン…

2016年度上半期アニメのベスト5

今週、小森健太朗先生と慣例の16年度上半期アニメ対談を行った。3週間悩んだ末の私のトップ5。『この素晴らしい世界に祝福を!』『昭和元禄落語心中』『ハルチカ』『ヘヴィーオブジェクト』『キズナイーバー』前3作は小森先生と重複したので重要作という…

だからこそ、照れくさくなるような〈バディもの〉――青柳碧人『玩具都市弁護士』を読んで

今年は『トイ・ストーリー』公開から20周年となる。そんな記念すべき年に、ピクサー・アニメーション・スタジオの新作として日本で公開されたのが、映画『アーロと少年』だ。 www.disney.co.jp 同映画は、アパトサウルスのアーロとスポットという名の少年、…

【告知】「小説宝石」3月号に寄稿しました

現在発売中の「小説宝石」3月号(光文社)におけるコーナー「アニメ宝石」に、先日行われたアニメ「乱歩奇譚」のスペシャル・イベントのレポート記事を寄稿いたしました。そんなにヴォリュームはないですが、アニメ「乱歩奇譚」ファンの方はぜひ。当日の雰…

ディズニー作品においてプリンセスは喋らなかったのか?

nlab.itmedia.co.jp この記事、というかこの研究には突っ込みどころが多い。 『アラジン』の主人公は誰か(逆に『メリダと恐ろしの森』の主人公は誰か)、『リトル・マーメイド』はどういう物語展開だったか*1を考えると、こんな単純な話にはならないはず。 …

『乱歩奇譚 Game of Laplace オフィシャルファンブック』に寄稿しました

『乱歩奇譚 Game of Laplace オフィシャルファンブック』(光文社、本体価格1800円)が、1/21に発売されます。 乱歩奇譚 Game of Laplace オフィシャルファンブック 作者: 小説宝石編集部 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2016/01/19 メディア: 単行本(…

昭和期の英雄としてのビートルズ、ドリフターズ、そしてヴェンチャーズ

現在放映されているアニメに「コンクリート・レボルティオ」という作品がある。 【Amazon.co.jp限定】コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 第3巻 (特装限定版) (全巻購入特典:「新規描き下ろしイラスト使用1~5巻収納BOX」引換シリアルコード付) [Blu-ray] …

【告知】「小説宝石」11月号に寄稿しました

現在発売中の「小説宝石」11月号(光文社)の特集「乱歩と池袋」に、「怪人二十面相、サイバーミステリ時代に復権す」という評論を寄稿いたしました。アニメ「乱歩奇譚」での二十面相とナミコシの描かれ方を今一度振り返ることで、そもそも二十面相という…

【告知】「小説宝石」9月号に寄稿しました

現在発売中の「小説宝石」9月号(光文社)では、現在放映中のアニメ「乱歩奇譚」を特集されているのですが、同誌に「アニメ『乱歩奇譚』という覗き箱」という評論を寄稿しました。 小説宝石 2015年 09 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2015/08…

非職業声優/職業声優 ~《AKB0048》におけるNO NAME論

『声優論』の発売記念イベント「声のナックルボール」も無事終了。お越しいただきました皆さま、誠にありがとうございました。 声優論 アニメを彩る女神たち:島本須美から雨宮天まで 作者: 小森健太朗,遊井かなめ,夏葉薫,町口哲生,深水黎一郎 出版社/メーカ…

『声優論』はいかにして作られたか?

『声優論 アニメを彩る女神たち』がついに発売されました。 超特急で作った本ですし、前例のないものでもありますし、正直不安ではありますが、皆さまに楽しんでいただければと心より願っております。 声優論 アニメを彩る女神たち:島本須美から雨宮天まで …

なぜ私は声優に興味を持つようになったのか?

誤解を恐れず言うならば、私は狭義のオタクとは言いがたい。 ここ数年、ミステリ小説との並走関係がアニメに観測できたために、放映中のアニメはほぼ全部チェックするようにはしていたが、そもそも私は熱心なアニメ視聴者ではない。「エヴァンゲリオン」もリ…

[新刊案内]『声優論 アニメを彩る女神たち』

既に河出書房新社さんのHPにも載っているので、ご存知の方もいるかとは思いますが、『声優論 アニメを彩る女神たち』という評論集を出すことになりました。 声優論 アニメを彩る女神たち :小森 健太朗,遊井 かなめ|河出書房新社 編著は小森健太朗さんと私。…

【C87】冬コミのお知らせ~『声優論』はnext stageへ!

冬コミ3日目(12月30日)東ソ-23b skeleton scapeにて、遊井電企編集による同人誌を2冊出します。 1冊はミステリ作家の深水黎一郎さんによる、名取が探偵役を務める「艦これ」を舞台としたミステリ。 【C87】冬コミのお知らせ~深水提督、有明ニ参戦ス! …

それはもはや第1話の残響か――アニメ「残響のテロル」について

「残響のテロル」第1話にあった衝撃 今季開始アニメは第1話でテロが起こる作品が多く見られ、さながら〈テロルの季節〉とでもいうべき様相を呈していた。「東京ESP」、「アルドノア・ゼロ」、「RAIL WARS」、そして「残響のテロル」において、テロ描写が見…

「坂道のアポロン」第4話の酔っ払いの台詞に見る、とある単語の歴史とアメリカ音楽史

坂道のアポロン 第1巻 Blu-ray 【初回限定生産版】 出版社/メーカー: 東宝 発売日: 2012/07/27 メディア: Blu-ray 購入: 1人 クリック: 32回 この商品を含むブログ (38件) を見る 『カウボーイ・ビバップ』の大ファンだった私は、もちろん『坂道のアポロン』…