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『人狼作家』(原書房)が発売されます。

ミステリ 告知

〈村〉に人狼が紛れ込んだという設定のもと、〈村〉の住人に扮したプレイヤーたちによって行なわれるパーティーゲーム――それが人狼ゲームです。

ゲームの大体の流れは以下のようなもの。

 

人狼は、毎晩一人ずつ人間を食い殺していく。〈村〉の崩壊を防ぐために、人間たちは昼間に話し合いを行い、誰が狼かを推理する。最終的に自分が怪しいと思っている人に投票を行ない、多数決で一番多く投票された人が処刑される。

人間側の勝利条件は、〈村〉にまぎれこんだ全ての人狼の排除。

狼側の勝利条件は、処刑からうまく逃れて、人狼と人間の数が同数になるまで人間を食い殺すこと。

 

 

しかし、ここで問題となるのは、この話し合いには人間に擬態した人狼も参加していること。話し合いによって人間を人狼だと誤導させることで、処刑という方法で間接的に人間を殺害することも可能なのです。

 

したがって、このゲームでは、誰が人狼であるかを推理することも大事ですが、他人の推理の検討や、自分の推理を信じてもらうための交渉や駆け引きが、ものすごく重要になってきます。人狼ゲームとは、話術と話術がぶつかり合う体験型コンゲームだといえます。

 

それでは、読者を騙すこと、読者を納得させることに長けている本格ミステリ作家たちが人狼ゲームをプレイしたらどうなるのでしょうか。

――そんな私の素朴な疑問、いちミステリ・ファンとしての強い興味から生まれたのが、『人狼作家』(原書房)です。

 

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参戦するのは、以下の方々(五十音順、敬称略)。

青崎有吾我孫子武丸天祢涼乾くるみ北山猛邦

千澤のり子深水黎一郎麻耶雄嵩汀こるもの、そして私・遊井かなめ。

 

なりゆきで、なぜか私も参加することになってしまいましたが、私以外の9人はミステリ作家として素晴らしい方ばかり。そして、揃って曲者。

そんな10人によるバトルロイヤル、ミステリ作家たちの聖杯戦争の模様を収録した『人狼作家』ですが、ゲームをある程度リアルに追体験してもらう意味でも、今回はリプレイ本のような形式をとることにしました。

全体の構成は千澤のり子さんが担当。膨大な量のやりとりを、壮絶な展開を見せたゲームを、見事1冊にまとめていただきました。人狼ゲームを小説に取り込んだ『マーダーゲーム』をかつて執筆し、自身もヘヴィな人狼プレイヤーである千澤さんだけに、すごくツボを抑えた読み物になっているのではないでしょうか。

マーダーゲーム (講談社ノベルス)

マーダーゲーム (講談社ノベルス)

 

 

今回、『人狼作家』の表紙イラストは、みかみ沙更さんに描いていただきました。

 

また、本編内で作家たちが演じたキャラクターのイラストはくろじるさんにご担当いただいております。

 

なお、『人狼作家』(原書房)の発売日は10月26日を予定しております。

本体価格は1600円です。

 

最後に。『人狼作家』はミステリ作家たちによるバトルロイヤルという趣向の本になっておりますが、どの作家がどのキャラクターに扮しているかを読者の方々に読みながら推理してもらうという趣向にも実はなっております。

推理や振る舞いを手がかりに、読者の方にも推理していただければと思います。

 

人狼作家』、よろしくお願いいたします。

 

人狼作家

人狼作家

 

 

なお、twitter上での感想をまとめてみました。いきなり手を出すのは怖いなという方は、まずこちらを見ていただければと存じます。

 

 また、参戦される作家さんたちについては、こちらの記事で紹介いたしましたので、併せて読んでいただければ幸いです。

 

ue-kaname.hateblo.jp