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昭和期の英雄としてのビートルズ、ドリフターズ、そしてヴェンチャーズ

アニメ 音楽

現在放映されているアニメに「コンクリート・レボルティオ」という作品がある。

 

 

毎週昭和のヒーロー(仮面ライダーウルトラマン魔法少女、おばけのQ太郎)を想起させるキャラクターたちが登場し、彼らの苦悩や悲哀が描かれるのが特徴だ。脚本家はかつて坂口安吾の『明治開化 安吾捕物帖』を原作にアニメ「UN-GO」を作り上げた會川昇氏。監督は「鋼の錬金術師」や、やはり「UN-GO」の監督を務めていた水島精二だ。今後は辻真先先生が脚本を担当される回もあるそうで、ミステリ・ファンとしては楽しみなところ。
 
さて、第6話「やつらはいつでも笑ってる」では、ヒーローのモティーフとして、ビートルズドリフターズが取り上げられていた。来年がビートルズの来日50周年であり、先週に彼らのとっては初のMV集となる『ザ・ビートルズ 1+』が出たということもあって、これが意図したものなかどうかはわからないが、この時点でなかなかスリリングだ。

 

 

 

 なお、作中で語られる“日本の若者文化に巻き起こした現象”から考えるに、ビートルズらしきバンドに関しては、ヴェンチャーズ及び彼らが巻き起こした“エレキブーム”も盛り込まれている模様。*1

だが、とにかく、今回の主役ともいえるドリフターズをモチーフにしたマウンテンホースというコミック・バンドのかっこいいこと! 笑わせることに対する意識の高さにしびれた。
 
なお、このアニメは毎回昭和の名曲を90~00年代に活躍した歌手たちがカヴァーするのも見どころではあるのだが(川本真琴あの素晴らしい愛をもう一度」、宇都宮隆「空に星があるように」、西寺郷太「青年は荒野をめざす」、日高央「風が泣いている」など)、今回は元スクーデリア・エレクトロ石田ショーキチビートルズの「Day Tripper」っぽいオリジナル曲「Time Slipper」を歌っており、その絶妙な似せ加減もおもしろかった。

 


TVアニメ【コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜】神化・傑作曲集 視聴動画s

*1:いわゆる“エレキブーム”はヴェンチャーズの2度目の来日公演が実現した1965年にピークに達したといわれている。そして、奇しくも同年から50周年となった今年、同バンドの結成メンバーでありリーダーでもあったドン・ウィルソンはツアー活動から引退。最後となる日本公演ツアーを行った