非常にデリケートな話をする。
私は政治的には保守である。そして、精神論に依る保守思想には賛同しない。
さらにいえば、私は排外主義者でもなく、軍拡主義者でもない。
ミステリ評論家として、編集者として、ミステリを、音楽を楽しめる日々を望み、そのために自分のできる範囲で行動を続けている。
さて、私は2年前からネット上では政治的な発言は極力しないようにしている。
なぜか。
それは、政治に関する発言を曲解して私をネトウヨだと決めつけ、差別主義者だと決めつけようとするネットユーザーがいるからだ。
私は彼にうんざりとし、絶望した。以来、私はネット上では政治的な発言は控えるようにしてきた。togetterなどに都合よくサンプリングされるのが迷惑だから、私はネット上では口をつぐもうと思ったのだ。
音楽と政治
上述したように、私は2年以上にわたって、あるネットユーザーから誹謗中傷を受け続けている。デマを流され続けている。
彼は私が「音楽に政治を持ち込むな」といっていたといい、そこから飛躍して、私がネトウヨであると主張する。時には私の友人である小森健太朗を、さらには私が結婚している事実まで彼は誹謗中傷した。彼がやっていることは立派なサイバー犯罪だ。
私は「音楽に政治を持ち込むな」とは主張していない。
- 「〈ある音楽が好きならば、ある政治的態度でなくてはならない〉〈ある音楽が好きならば、ある思想を採らねばならない〉という考えは危険である」
- 「ロックのルーツには反体制的な態度がある。だが、すべてのロックが反体制ではないし、すべてのロックが反体制である必要はない」
以上のように発言したにすぎない。
高校の数学Ⅰで習う、いわゆる「集合と論証」をきちんと学んでさえいれば、私の主張が「音楽に政治を持ち込むな」とはならないことがわかるはずだ。
本来ならば、早い段階で彼がデマを流していることを指摘し、自分の考えを表明すべきだったのだろう。
だが、私はその必要性を感じてはいなかった。彼の粘着が2年以上も続くとは予想もしていなかったからだ。しかし、ここまでデマを流され続けるとなると、さすがに放置するわけにはいかない。
件の人物とは対話する気も、まともに相手する気もない(時間と労力の無駄だ)。
だが、こうして自分の立場を一度明確にしておいた方がよいだろうと思い、今回ブログに書いた次第である。