「ファー・アウェイ・アイズ」はまだ聴こえているか?

2017年度のアルバム私的Best10

年末恒例、ということで。

 

とりあえず2016年12月~2017年11月の間にリリースされたアルバムから、独断と偏見で2017年度のベスト10を挙げておきます。

 

なお、私の〈Best10選出〉は、1996年に地元のレコード屋さんからの依頼で、同店舗が発行していたフリーペーパーに寄稿したものから始まっておりまして、一昨年に1度中断しましたが、20年以上もBest10を選び続けてきたということになります。いやはや恐ろしい。

 

最後に。コメントは覚え書き程度のものなので、お手柔らかにお願いします。

 

なお、2016年度のものはこちら。

ue-kaname.hateblo.jp


 

2015年度のものはこちら。

ue-kaname.hateblo.jp

 

 

洋楽新譜部門
ブルー&ロンサム

ブルー&ロンサム

 

 

1位 ローリング・ストーンズ『Blue & Lonesome』
2位 レイ・デイヴィス『Americana』
3位 ベック『COLORS』
4位 チャック・ベリー『Chuck』
5位 タジ・マハル&ケブ・モ『Tajmo』
6位 サンダーキャット『Drunk』
7位 ボブ・ディラン『Triplicate』
8位 グレッグ・オールマン『Southern Blood』
9位 オールド・クロウ・メディスン・ショー『50 Years of Blonde on Blonde 』
10位 ヴァン・モリソン『Roll With The Punches』
次点 ジョーン・オズボーン『Songs of Bob Dylan
次点 シェリル・クロウ『Be Myself』

 

1位は文句なし。何度も言うけど、『Blue & Lonesome』はブルース・アルバムという名のガレージ・ロック。暴力的な音像がたまらない。

 



チャック・ベリーの遺作はアルバム全体にあった現役感がたまらなかった。

 

『ブロンド・オン・ブロンド』の再現ライヴであり、アメリカン・ルーツ音楽綴り方教室な9位や、ジョーン・オズボーンによるカヴァー集など、ディランのカヴァー集も素晴らしかった。正しいノーベル賞効果。




ルーツ/トラディショナルを丹念に探求し続けているロバート・プラントの『Carry Fire』もよく聴いた。



 

洋楽再発・発掘部門

 

1位 ボブ・ディラン『トラブル・ノー・モア 1979-81』
2位 オーティス・ラッシュ
  『アイ・キャント・クィット・ユー・ベイビー
   ~ザ・コンプリート・コブラ・セッションズ 1956-58』
3位 ローリング・ストーンズ『レディース・アンド・ジェントルメン』
4位 ロイ・オービソン『Black & White Night 30』
5位 ビーチ・ボーイズ『1967~Sunshine Tomorrow』
6位 ローリング・ストーンズ『女たち~ライヴ・イン・テキサス'78』
7位 ジョージ・ハリソンクラウド・ナイン』
8位 ポール・マッカートニー『Flowers In The Dirt(3CD+DVD)』
9位 ヤードバーズ『Yardbirds '68』
9位 バッキンガム・ニックス『Buckingham Nicks』
次点 ヴァン・モリソン『Authorized BANG Collection』
次点 V.A.『Take What You Need - UK Covers Of Bob Dylan Songs 1964-69』

 

個人的にはオーティス・ラッシュのコブラ時代の音源集には歓喜したが、やはり1位の『トラブル・ノー・モア』。ディランは80年代も全盛期だったということで。ディランはライヴの人なんだなとも再確認。



英Aceから出た編集盤『Rock And Roll Music! The Songs Of Chuck Berry』と『To Love Somebody: The Songs Of The BEE GEES 1966-1970』も良かった。再発だと、韓BIG PINKから出たP.F.スローン『Twelve More Times』、パープル・ギャング『Strikes』の50周年記念盤には驚かされた。


他には、スミスの『クイーン・イズ・デッド』のデラックス・エディションは、『レココレ』で第一特集が組まれたという意味、そしてその内容(彼らのディスコグラフィーをカラーでやるという英断!)も込みで印象に強く残った。



そして、ディアンジェロ『ブラウン・シュガー』のデラックス・エディション。こういう90年代を再評価する再発はもっとやってほしい。



 

邦楽部門
Mellow Waves

Mellow Waves

 

 

1位 コーネリアス『Mellow Waves
2位 坂田学『木の奥』
3位 高田漣ナイトライダーズ・ブルース』
4位 ジョリッツ『ジョリッツ登場』
5位 小沢健二「流動体について」
6位 細野晴臣『Vu Ja De』
7位 オカダ・タクロウ『ノスタルジア
8位 スカート『20/20』
9位 ザ・ペンフレンドクラブ『Wonderful World Of The Pen Friend Club』
10位 ANGELICFORTRESS『TRISMEGISTUS』
次点 °C-WANT YOU!「DON'T TOUCH HER!」

 

1位は文句なし。夏以降、多分、毎日聴いていたんじゃないかなあ。とにかく、たゆたうその音像にやられた。



バンド感が強く出ていたジョリッツのアルバムも強く印象に残った。


小沢健二は音よりも、今年発した言葉がとにかく刺激的で。今年読んだどんな小説よりも、彼の言葉が私には深く刺さった。

 

他にはYOUR SONG IS GOOD『Extended』、For Tracy Hyde『he(r)art』、ミックスナッツハウス『All You Need is Nuts』、『佐野元春 & ザ・コヨーテ・グランド・ロッケストラ』、Skillkills『The Shape of Dope to Come』、LEARNERS『モア・ラーナーズ』あたりもよく聴いた。

 

曲単位で印象に残ったのは、AKB48「11月のアンクレット」。大滝詠一ファンならば、確実に楽しめる1曲だと思う。



そして、身内ではあるけども、『奇想天外 アンソロジー』トレイラー映像のために松浦雄太くんが用意してくれた曲もシビレた。


尺の関係で後半のジェフ・ベックばりのギター・ソロがカットされているのが残念。