「ファー・アウェイ・アイズ」はまだ聴こえているか?

【告知】「ジャーロ」2017年冬号に企画・編集を担当した記事が掲載されました

12/22に発売されるミステリ文芸誌「ジャーロ」No.62 2017年WINTER号(光文社)に、企画・編集を担当した特集「ミステリー誌のビッグウェーブがあった時代」が掲載されます。

 

ジャーロ No. 62

ジャーロ No. 62

 

 

ジャーロ」の前身はご存じ、「EQ」。1999年に休刊した「EQ」の後継誌として、2000年に「ジャーロ」は創刊されましたが、実は来年で「EQ」創刊から40周年の節目を迎えます。*1
そこで、「ジャーロ」の40周年を前祝いというわけではないですが、10月に奇跡の“復活”を遂げたエンタメ文芸誌「奇想天外」とコラボする形で、ミステリー誌が多く刊行された70年代を振り返ろうというのが今回の企画です。

 

最初にお送りするのは、山口雅也さんへのスペシャル・インタビュー「ぼくたちには雑誌が必要なんだ」。インタビュアーは遊井です。

山口さんが60~70年代の雑誌文化を振り返るという内容ですが、今後の雑誌のあり方についても語っていただいております。「ヒッチコックマガジン」創刊号や、「マンハント」の後継誌「ハード・ボイルド・ミステリィ・マガジン」第1号などの表紙写真もふんだんに掲載。*2エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」以後の主なミステリー雑誌と、同時代の雑誌を俯瞰するような図表も作成しましたので、ミステリー雑誌の歴史について立体的に知ることができるのでは……と思います。

 

次にお送りするのは、「奇想天外」の編集主幹だった曽根忠穂さん、そして「EQ」~「ジャーロ」の編集長を務めた北村一男さんによる証言。

曽根さんはインタビュー形式で(インタビュアーは遊井と山口雅也)、北村さんはエッセイ形式で、“あの頃”、そして当時執筆していた作家たちを振り返ります。

 

その次にお送りするのは、「『EQ』と『奇想天外』がもし今も続いていたら、こんなコラムが載っていたのではないか」という趣旨で集めたコラムを4本。

「EQ」側は松坂健さんと千澤のり子さん。「奇想天外」側は鏡明さんと天祢涼さんに依頼しました。

松坂健さんは「ミステリーナイトも新本格も30年」というタイトルで、イベントの「ミステリーナイト」について。

千澤のり子さんは「本格ミステリ好きに紹介したいボードゲーム」と題して、ボードゲームについて。

鏡明さんは名コラム再び!「SF・オン・ザ・ロック・リターンズ」。2017年に鏡さんが触れた音楽とSFについて。

天祢涼さんは「奇想天外ゲーム十選」と題して、ファミコンスーパーファミコンのユニークなゲームについて。

 

鵬藤高校天文部:君が見つけた星座

鵬藤高校天文部:君が見つけた星座

 

  

希望が死んだ夜に

希望が死んだ夜に

 

 

 

そして最後は、「ジャーロ」現編集長の堀内さんと、『奇想天外 アンソロジー』の編集を担当した私による、ミステリー誌の「今」と「これから」についてのエッセイ。

 

……という感じで、かなりガッツリ詰め込んだ読みものになっております。

曽根さん、北村さん、堀内さん、山口さんの雑誌という形態への愛が詰まったものになっていると思いますので、ミステリ・ファンだけでなく雑誌好きに手に取ってもらいたいなと思う次第。よろしくお願いいたします!

 

*1:Ellery Queen's Mystery Magazine」との特約を早川の「ミステリマガジン」から引き継ぐ形で創刊された。

*2:山口さんが学生時代に作成した「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」の総目録「別冊オベリスト」というレアなものも!