「ファー・アウェイ・アイズ」はまだ聴こえているか?

レントンにつられてchromebookを選んだ話

chromebookをなぜ選んだのか

サブマシンが欲しくなったので、ノート端末を買うことにした。11月頭のことだ。

最初は、CPUはcorei3かi5、SSD(256GB)を搭載し、メモリは8GB程度のWindowsマシンを探していた。

その最中に、「ジャーロ」で連載している「バスルームで小説を書く100の方法」で天祢涼さんを取材したこともあり、Macbook Airを検討したこともあった。

 

だが、ある時、仕事場で同僚にこう言われたのである。「遊井さん、サブマシンにそのスペックは必要あるの? そもそも何をするの? もっというと、サブマシンではどういうことをしない予定なの?」

サブマシンで絶対にやらない作業は何か。まず簡単に考えつくのは、以下だ。

  • 画像の加工
  • プレゼン用の資料作成
  • 図表の作成
  • ゲラの確認

これらの作業は、メインのデスクトップでしかやろうとは思わない。

 

そもそもだ。

これはサブマシンである。用途として考えていたのは、「リビングや外出先で原稿を集中して書く」「執筆時に事実関係を調べる」「打ち合わせ先で資料を確認する」――それぐらい。サブマシンでマルチタスクをこなすことは想定していない*1

 

……ということで出た結論が、chromebookであった。

私が購入したのは、Acerのchromebook14 CB3-431-C5FM。1万円分ポイントが有ったので、2万9千円で購入したことになる。

スペックは、CPUがCeleron、ストレージが4GB、ハードディスク容量が32GB。サイズは14インチである。

 

 

なお、購入の決め手となったのは、映画『T2 トレインスポッティング』。

同作の中で、レントンが使っていた端末が、東芝製のchromebookだったのだ(CB35-B3330。13.3インチ)。

 

 

11月頭にたまたま同映画を観直す機会があったのだが、そのときにこの事実に気づき、購入しようと思い立ったわけである。

1作目を観終わってから、すぐにアディダスのサンバを買いに走った1996年と、私はなんら変わってはいない。

 

chromebookの長所と短所

chromebookとは、googleのノートPCである。Google OSという独自のOSを搭載し、google chromeを動かすことに特化したマシンだ。

作業はほぼすべて、ウェブ・ブラウザのGoogle Chrome上で行なう。

……そう聞くと、不便だと思う方もいるだろう。しかし、不便さをおぼえることはほぼない。

たとえば、メール。chromeにはgmailがある。gmailgmail以外のメールも確認できるし、対応もできる。

スケジュールを確認したければ、google calenderがある。

excelもwordもpowerpointもPDFも閲覧はchromeのアプリで問題なく行える。編集もできないことはない。

 

ストレージが4GBということで不安を覚える方もいるだろう。だが、作業中のファイルはgoogle driveに保存してしまえばよいので、大容量のファイルでない限り問題はない。

 

また、ストレージ容量が4GB、ハードディスクが32GB以上あれば、Androidアプリも動かすことができるため、たとえばLINEアプリをダウンロードして動かすこともできる(ただし、Andoroid端末としてLINEを使用していると見なされるため、iPhoneとの同期はできない模様)。

できることは意外と多いのだ。

 

セキュリティ性も高く、バッテリーも8時間ほど保つ。電源を入れて5秒ほどで起動するし、ブラウジングもサクサクだし、ストレスもなく使えるのだが、もちろん短所はある。

まず挙げられるのは、大容量のファイルを扱えないこと。次に、動画編集や組版などの重たい作業ができないこと。Officeを動かせないこと(対応し始めたが、満足には動かない)。プリンターなどの周辺器具がchromebookに対応しない場合もあること。そして、chromeを起動させることが前提となっているため、ネット環境がないとやれることが限られてしまい、戦力が大幅にダウンすること……。

しかし、これらのデメリットは、chromebookで行なうことを限定すれば、サブマシンだと割り切ってしまえば、なんら問題はない。

私の場合、原稿を書くための道具として割り切ったので、これで十分なのだ。

 

ただ、戸惑ったことがひとつだけある。

それは、私の購入したモデルのキーボード配列がUS配列だったということだ。

意外とこれが慣れるまで時間がかかった。たとえば、「Enter」キーはJIS配列のものよりも小さくやや右下にあるため、「]」をタイプしてしまうことが多々あったのである。記号の配置も違うし、これだけは慣れるのに時間がかった次第だ。

 

執筆環境

私は原稿執筆のための道具として購入したのだが、原稿を書く際は「Jota+」というアプリを使用している。

Androidユーザーにはおなじみのアプリだとは思うが、使用感が秀丸に近いため、こちらを使用している。

折返し文字数を設定でき、検索と置換も可能、行番号、改行、全角スペースがちゃんと表示されるとあって、ライター業に就いている身としては非常にありがたい。同時に複数のファイルを開けられるのも助かる。また、各種クラウド・サービスと連携しているため、保存もスムーズに行えるのでなにかと安心だ。

プラグインの「縦書きプレビュー for Jota+」をダウンロードすれば、縦書き表示させて原稿を確認することも可能である。

……ということで、「Jota+」はかなり使えるアプリなのである。

 

なお、Jota+はオフラインでは使用できないため、オフラインではchrome拡張機能であるTextでメモをとることになる。

 

イデアや資料などは、Google Keepに保存。Evernoteと違って、容量や使用台数は無制限であるため、かなり重宝する。

ただ、Evernoteとは異なり、音声を保存できない(文字に変換される)、ファイルの添付ができない、オフラインで使用できないなどの欠点もあるので、使い方を見極める必要がある。使い方としては、付箋に極めて近い。

 

なお、今、google keepの使用例を上に貼ってみたが、今はちょうど小説を1本書き終えたところで、メモと資料はすべて削除してしまっており、ご覧の有様だ(笑)。

 

さいごに

chromebookchromebookでやることが明確にイメージできている人には、かなり使い勝手のよいマシンだと思う。低価格で軽量のマシンが手に入るので、文章を書く人には強くオススメしたい。

*1:マルチタスクが求められる状況になったら、デスクトップで作業すればいいだけである。そのために、マルチディスプレイにしているわけだし